「今日こそは、ちゃんとする。」

朝はそう思うとったんよ。ほんまに。

借金もあるし、返済日も近いし、家計簿アプリ開いたら赤い数字ばっかで、見た瞬間に胃がキュッてなる。

…なのに、足が軽いんよね。なんでか知らんけど。

向かう先は“まっとうな場所”のはずじゃった。

ATM。

生活費をちょい下ろすだけ。食費と日用品、最低限。

……そのはずじゃったんよ。

ATMの前でスイッチ切り替わる瞬間

 

ATMで残高見た瞬間、脳みそがパチンて切り替わったんよ。嫌なやつ。

あの感じ、わかる人にはわかると思う。

「……これ、ワンチャン取り返せるんじゃない?」

出たよ。最悪の思考。

“取り返す”って何を?誰に?そもそも負けたん自分じゃろ。

わかっとるのに、思考だけギャンブル仕様に最適化されとる。

ほんで、気づいたら下ろす金額がちょい増えとる。

数千円の予定が一万円になって、一万円の予定が二万円になって…。

この時点でもう薄々わかっとった。

今日の俺は勝つために下ろしとるんじゃない。

負ける準備しとる。

パチ屋の入り口って、なんであんな近いんかね

 

ATM出て、コンビニ寄ろう思うとったんよ。

ほんとに。ここまではギリ理性あった。

でも見えるんよね。

昼間なのに、あそこだけ夜みたいに光っとる建物が。

パチ屋。

「ちょっとだけ様子見るだけ」

「新台出ちょったっけ?」

「一万円だけなら…」

“だけ”って言葉、ギャンブル界じゃ通貨みたいなもんで、信用できん。

一万円だけ言うとるやつが、三万円溶かして「いや今日は流れ悪いわ」って帰る世界。

…俺も当然、その住人。

やめたいのにやめられん。負けたくないのに負けに行く

店入った瞬間、空気が変わるんよ。

現実の音が消えて、機械の音が全部持ってく。

ガチャガチャ、キュイン、ドゥルルル。

冷静に考えたらうるさいだけなんに、俺にはBGMに聞こえる。

脳が「ここは安心できる場所」って勘違いしとる。

最悪よね。安心する場所が借金製造工場って。

座って千円入れる。回る。回らん。当たらん。

二千円、三千円、五千円。

その間ずっと、頭ん中で言い訳が流れよる。

「今日は回転率が…」

「演出が弱いだけで…」

「次で当たる気がする…」

いやいや、“気”で人生決めんなやって話なんよ。

でもこの瞬間の俺は“気”だけで生きとる。

で、気づいたら一万円が消えとる。

「ここでやめたらただの負け」理論が出たら終わり

一万円消えた瞬間、脳内で別のスイッチ入る。

「ここでやめたら、ただの負けじゃん。」

出たよ。

“ここでやめたら損”理論。

損なんはもう金入れた時点で確定しとるのに、

「取り返せる可能性がある」って理由で続けてしまう。

これがギャンブルの呪い。

二万円目も溶けた。財布が軽い。心は鉛みたいに重い。

でも帰れん。見えんのじゃなくて、見んようにしとる。

「三万あったら流れ変わるかも」

「次の台なら…」

「あと少しで…」

“あと少し”は、だいたい永遠。

ほんで、三万円目も消える。

家に帰ってからがいっちゃんキツい

 

店出た瞬間、外の光が眩しい。

世界ってこんな明るかったっけ。俺だけ暗い。

家に帰って財布見る。減った金額見る。

ほんで、家族の顔見る。

何も言われてないのに、勝手に罪悪感が刺さる。

「俺のせいで」って言葉が、勝手に増殖するんよ。

その夜、スマホ開いて「パチンコ やめたい」って検索する。

……何回目なんそれ。履歴に残っとるんよ、何回も何回も。

成功体験のブログ読む。節約術読む。借金返済の記事読む。

読んで、ちょっと救われた気になる。

でもそれ、救われた“気”になっただけで、翌週またATM行く。

これ、マジで怖い。

反省した気になる中毒。

じゃあどうする?負けに行く確率下げる「現実的な3つ」

正直、俺はまだ完全にはやめられとらん。

だから「これで100%やめられる!」とか言えん。

でも、少なくとも

“負けに行く確率”を下げる方法はある。

① ATM行く前に「下ろす目的」をメモする

「食費」「日用品」みたいに、使い道書いてから下ろす。

これだけで金額が暴走しにくい。

“目的のある金”にすると、ギャンブル用に変換しづらいんよ。

② 現金を「必要な分だけ」しか持たん

財布に全部入れたら終わる。

必要な分以外は、そもそも持たん。

持っとる時点で負けが始まっとる。

③ 「勝てるかも」より先に「戻れん」を想像する

「三万勝てるかも」より、

「三万なくなったら何削る?」を先に考える。

現実って、想像した瞬間にちょい強うなる。

まとめ:俺は弱い。でも諦めたくない

 

俺は弱い。

やめたいのに、やめられん日がある。

ATMに寄っただけのはずなんに、気づいたらパチ屋におる。

でも、だからって人生終わりじゃない。

負けた日は負けた日で、ちゃんと記録する。

ちゃんと笑えるように書く。自虐でも皮肉でもええ。

現実から目ぇ逸らさん。

いつか「昔はそんな日もあったな」って笑えるように。

……いや、反省だけで終わらせん。

次は勝つんじゃなくて、“戻る”ために動く。

まずは、ATMだけで帰る。

それができたら、俺はちょっとだけ強うなれる。

【借金あってもパチンコ打つ理由】脳内会議が止まらん話「やめたいのに、また行ってしもうた。」 前回の「ATM寄ったらパチ屋にも寄ってた件。」の続きみたいな話なんじゃけど、今回はもう少し...