【借金あってもパチンコ打つ理由】脳内会議が止まらん話
「やめたいのに、また行ってしもうた。」
前回の「ATM寄ったらパチ屋にも寄ってた件。」の続きみたいな話なんじゃけど、今回はもう少し深いとこ。
なんで借金あるのに、なんで打ってしまうんか。
答えは単純で、財布の問題じゃないんよ。脳内で会議が始まるんよ。しかも議長がギャンブル脳。
ほんで困ったことに、こいつら全員それっぽい理屈で攻めてくる。
「行くな」って言う自分もおるのに、最後はだいたい「まぁ…ちょっとだけ…」で終わる。
今日はその脳内会議を、恥をさらしながら実況するけん、同じ沼の人は「わかる…」ってなってくれたら救われるし、まだ踏みとどまれる人は「これ罠じゃん」って気づいてくれたら嬉しい。
借金あるのに打つのは「意思が弱い」だけじゃない
まず言わせて。
「意思が弱い」で片づけられると、こっちは余計にしんどいんよ。
もちろん弱いのは弱い。そこは否定せん。
でも実際は、意思の弱さっていうより 意思を削る仕組み ができあがっとる。
生活がしんどい
返済が重い
未来の見通しが薄い
ちょっとでも気持ちラクになりたい
この状態でパチ屋の光とか音とか、「ワンチャン」の言葉が入ってきたら、脳が勝手に「避難場所」扱いしてしまうんよ。
安心しちゃいけん場所を、安心する場所に変換する。
ほんで「現実つらい→一瞬逃げたい→打つ」が完成する。
あともう一個やばいのが、借金があるほど“逆転思想”が強くなること。
普通の人は「減らしたい」って考えるんじゃろうけど、ギャンブラーは違う。
「取り返す」「逆転する」「一発で戻す」って方向に脳が動く。
……で、冷静に考えたら一発で戻る確率なんてほぼ無いのに、脳内はそれを“希望”として扱うんよ。
希望に見せかけた罠。ほんまやらしい。
脳内会議、開会。まず「正論担当」が出てくる
ATMで金を下ろす。
財布を開く。
パチ屋の看板がチラ見えする。
この瞬間、脳内会議が始まる。
まず出てくるのが、正論担当。
「おい、借金あるじゃろ」
「今日の生活費どうするん」
「やめたいって昨日言うたよね?」
うん、言うた。正しい。
この人がずっと勝ってくれたら人生は平和なんよ。
でもな、正論担当は声が小さい。しかも孤軍奮闘。
すると次に出てくるんが、言い訳担当。
「いや、今日は“確認”するだけ」
「座らん。見るだけ」
「新台の様子だけ」
出たよ、“だけ”。
この“だけ”が始まったら、もう半分負けとる。
言い訳担当の厄介なところは、嘘ついてる自覚が薄いこと。
ほんまに「見るだけ」のつもりで動かし始めるけん、止めにくい。
車のエンジンかけただけ。駐車場入っただけ。入口の前まで来ただけ。
……で、気づいたら入店しとる。
正論担当「もう帰ろうや」
言い訳担当「いやいやまだ入ってないし」
この時点で、勝負はもう始まっとる。
「取り返せる担当」が最強すぎて全員負ける
入店した瞬間、会議の空気が変わる。
ここで現れるのが最強のやつ。
取り返せる担当。
こいつ、論破できんのよ。
なぜなら“可能性”の話しかしないけん。
「1万だけなら取り返せるかも」
「今日の引きが強いかも」
「この台、相性ええ気がする」
「前回負けた分、そろそろ来る」
全部“かも”。
でも“かも”って、脳内では希望として光って見えるんよ。
未来の苦しさより、目の前の“かも”が強い。
そして取り返せる担当が出てきたら、次に来るのがこれ。
損したくない担当。
「ここでやめたら、ただの負けじゃん」
「回るようになってきたし」
「あと少しで当たりそう」
出たよ、地獄のコンボ。
“取り返せる”と“損したくない”が手を組むと、マジで帰れん。
これ、冷静に言うと
「負けを確定させたくないから、もっと金を入れる」
っていう意味不明な行動なんよね。
でもその場の脳内は、意味不明を意味ありげに見せる天才じゃけん。
結果、財布は軽くなるのに、会議だけ盛り上がる。最悪。
負けた後に出る「反省担当」が一番信用できん
負けた。
財布が薄い。
家に帰る。
外の光がやたら眩しい。
ここで出てくるのが、反省担当。
「もう二度と行かん」
「次は絶対に我慢する」
「ちゃんと家計見直す」
うん、これも正しい。
……正しいんじゃけど、反省担当が信用できん理由がある。
それは、**反省担当は“痛い時だけ元気”**ってこと。
負けた直後は心が痛いけん、そりゃ反省できる。
でも数日たつと、痛みが薄れる。
するとまた、取り返せる担当が復活する。
ここで一番怖いのが
「反省した気になる中毒」。
反省して、学んだ気になって、記事読んで、動画見て、ノートに書いて、
「俺、変わろうとしてる」って思う。
でも実際は、行動が変わってない。
反省だけしてると、罪悪感が軽くなる。
罪悪感が軽くなると、次に行くハードルが下がる。
つまり反省が、次の入店準備になっとる時があるんよ。これ地獄。
脳内会議に勝つコツは「会議を開かせん」こと
じゃあどうするんか。
俺がいろいろ失敗した上で、いま一番思うのはこれ。
会議が始まる前に潰す。
脳内会議は、始まったら負けやすい。
議題に上がった時点で、もうパチ屋が選択肢に入っとるけん。
だから、会議を開かせんために、現実的に効くのはこの3つ。
① ATM行く前に「下ろす目的」をメモする
「食費」「日用品」「ガソリン」「子どものもの」
こうやって書くだけで、金が“用途つき”になる。
用途つきの金は、ギャンブル脳が使いにくいんよ。
② 現金を必要な分だけに分ける
全部財布に入れん。
必要な分だけポケット、残りは家に置くか別の場所。
持っとる金が多いほど「まだいける」って会議が長引くけん、物理で短縮する。
③ “勝てるかも”より先に“削るもの”を思い出す
「勝てるかも」って思った瞬間に、
「負けたら何を削る?」を先に出す。
コンビニ、外食、サブスク、ガソリン、日用品。
削るものが浮かぶと、脳内の夢が現実に戻る。
正直これでも100%勝てるわけじゃない。
でも「気づいたら店におる」が減る。
つまり“脳内会議を開かせん確率”が上がる。
まとめ:俺の敵はパチ屋じゃなくて、俺の脳内じゃった
借金があるのに打ってしまうのは、
単に意思が弱いだけじゃなくて、脳内で会議が起きとるから。
正論担当(小声)
言い訳担当(“だけ”で攻める)
取り返せる担当(最強)
損したくない担当(コンボ)
反省担当(痛い時だけ元気)
こいつらに毎回議席を与えとったら、そりゃ負ける。
だから俺は、まず
ATMだけで帰るを目標にする。
勝つとかじゃない。逆転とかじゃない。
戻るんよ。そこから。