梅干し作り初心者必見!初めて手作りした体験談と簡単な作り方
「梅干しって家で作れるん?」
今までずっとそう思っとった。
スーパーへ買い物に行けば当たり前のように並んどる梅干し。子どもの頃からおにぎりやお弁当で食べるのが普通じゃったけぇ、自分で作るなんて考えたこともなかったんよ。
でもある日、野菜売り場で立派な梅がずらっと並んどるのを見つけた。
鮮やかな黄色と緑色が混ざった大きな梅。近づいてみると、ほんのり甘い香りがして、「あぁ、今年もこの季節が来たんじゃなぁ」と感じたんよね。
その時ふと思った。
「一回くらい、自分で梅干し作ってみてもええんじゃない?」
ネットで調べてみると、「初心者でも意外と簡単」「必要なのは梅と塩、それから少しの時間だけ」と書いてある。
正直、もっと難しいものだと思っとった。
何日も付きっきりで世話をしたり、特別な道具が必要なんかと思っとったけど、実際は昔から家庭で作られとる保存食。
そう考えると、「昔の人にできたなら自分にもできるじゃろう。」と思えてきた。
今回はそんな僕が、人生で初めて梅干し作りに挑戦した体験を紹介します。
これから挑戦してみたい人や、「難しそう」と思っとる人の参考になれば嬉しいです。
梅干し作りを始めようと思った理由
最近は何でもスーパーへ行けば買える時代。
味噌も漬物も梅干しも、お金を出せば簡単に手に入る。
だからこそ逆に、「自分で作る楽しさ」が少なくなっとる気がするんよね。
料理は好きじゃけど、保存食を作る経験はほとんどない。
梅干しって、日本人なら誰でも知っとる食べ物なのに、実際どうやって作るのかは知らんかった。
「塩に漬けるだけ?」
「なんで赤くなるん?」
「何か月もかかるって本当?」
そんな疑問だらけ。
でも調べれば調べるほど面白い。
何百年も前から受け継がれとる知恵。
冷蔵庫がない時代から保存食として食べられとったこと。
一粒ずつ丁寧に作られとること。
知れば知るほど、「これは体験してみたい」と思うようになった。
それに、自分で作った梅干しなら味も愛着も特別になるはず。
子どもにも「これはお父さんが作ったんよ。」と言えたら、ちょっとかっこいいじゃない(笑)。
そんな軽い気持ちから始まった梅干し作りじゃったけど、結果的には想像以上に楽しい体験になった。
実際に梅干しを作ってみた!初心者でもできた全工程
まず最初に用意したのは梅。
できるだけ傷が少なく、ふっくらとしたものを選ぶ。
スーパーで一つひとつ見比べながら、「これがいいかな」「こっちのほうが大きいな」と悩む時間も意外と楽しい。
家へ帰る頃には車の中まで梅の香りが広がっとって、「もう夏が始まるんじゃなぁ」と季節を感じた。
家に着いたら最初の作業は梅を洗うこと。
ボウルへたっぷり水を入れて、一粒ずつ優しく転がすように洗っていく。
ゴシゴシ洗うんじゃなく、表面の汚れを落とすイメージ。
梅は意外とデリケートじゃけぇ、傷を付けんよう慎重に。
洗い終わった梅をザルへ並べると、それだけでもなんだか綺麗。
黄色や黄緑色の梅が並んどる姿を見て、「これが数か月後には梅干しになるんか」と思うとワクワクした。
次はヘタ取り。
竹串を使って黒いヘタを一つずつ取っていく。
最初は「こんなん全部やるん?」と思ったけど、不思議と集中できる。
テレビを見ながら黙々と作業しよったら、あっという間に時間が過ぎた。
ヘタが取れるたびに「ポロッ」と気持ちよく外れる。
ゲームみたいで意外とクセになる(笑)。
全部取り終えたらキッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取る。
ここはかなり大事らしい。
水分が残っとるとカビの原因になることもあるそうじゃけぇ、一粒ずつしっかり確認。
瓶も熱湯やアルコールで消毒して完全に乾燥させる。
「ここまで気を付けるんじゃな。」
最初は少し神経を使ったけど、一度やってしまえば難しくない。
いよいよ塩漬け。
瓶の底へ塩を少し入れて、その上へ梅を並べる。
また塩。
また梅。
また塩。
この繰り返し。
最後は表面が見えんくらいしっかり塩をかぶせる。
見た目は本当にこれだけ。
「え?終わり?」
拍子抜けするくらい簡単じゃった。
重石を乗せてフタを閉める。
その瞬間、「頼むぞ。」と心の中で梅へ話しかけた(笑)。
翌日。
気になってすぐ瓶を見に行く。
もちろん何も変わっとらん。
二日目。
少しだけ水分が出とる気がする。
三日目。
「あっ!」
瓶の底に透明な液体が少したまっとる。
これが梅酢なんじゃね。
その瞬間、思わず嬉しくなった。
ちゃんと成功しよる。
毎朝起きたら瓶を見る。
仕事から帰ってまた見る。
子どもの成長を見るような気持ちで眺めとった(笑)。
数日経つと梅酢がどんどん増えていく。
梅が全部浸かるくらいになると一安心。
ここまで来れば失敗する心配もかなり減るらしい。
次は赤しそ。
葉っぱを洗って、水気を切って、塩でもみ込む。
すると鮮やかな紫色の汁が出てくる。
これを何度か繰り返す。
手は真っ赤。
キッチンまで赤く染まりそうなくらい。
でもこの作業も楽しい。
赤しそを梅酢へ入れると、一瞬で色が変わる。
透明だった梅酢が、深くてきれいな赤色になっていく。
「おぉー!」
思わず声が出た。
子どもも横から「すごーい!」と覗き込んできて、一緒に感動。
こういう瞬間が手作りの面白さなんじゃろうね。
そして数週間後、いよいよ土用干し。
朝から天気は快晴。
梅を一粒ずつザルへ並べて太陽の下へ。
風に当たりながら少しずつ乾いていく梅。
昼になると表面が少しシワっとしてくる。
夕方には取り込んで、また翌朝外へ。
これを三日ほど繰り返す。
日に日に表情が変わる梅を見ながら、「もうすぐ完成じゃな」と思うと少し寂しい気持ちにもなった。
手間よりも、完成を待つ時間のほうが長い。
でも、その時間があるからこそ完成した時の喜びは何倍にもなるんじゃと感じた。
いよいよ完成!手作り梅干しを食べてみた感想
三日間の土用干しを終えた梅は、漬け始めた頃とはまるで別物じゃった。
表面にはほどよくシワが入り、色も鮮やかな赤色。
スーパーで見かける梅干しとは少し違うけど、「これぞ手作り」という温かみがある見た目になっとった。
完成した梅干しを目の前にすると、嬉しさと達成感でいっぱい。
「やっとできた。」
その一言しか出てこんかった。
何週間もかけて少しずつ変化を見守ってきたけぇ、ただの梅干しじゃなく、自分で育てた作品のような気持ちになったんよ。
まずは何も付けず、そのまま一粒。
恐る恐る口へ入れる。
……
「すっぱ!!」
思わず笑ってしまうくらいしっかり酸っぱい(笑)。
でも、その酸っぱさのあとに梅本来の香りとうま味がじんわり広がる。
市販のはちみつ梅とはまったく違う。
甘さでごまかしとらん、本物の梅の味。
これが昔ながらの梅干しなんじゃなぁと実感した。
続いて炊きたてのご飯へ乗せて食べてみる。
これが最高。
熱々のご飯と酸っぱい梅干し。
シンプルじゃけど、何杯でも食べられそうなくらい相性がええ。
おにぎりにしても最高。
お茶漬けに入れても最高。
冷たいそうめんに添えてもさっぱり食べられる。
一粒あるだけで食卓の雰囲気まで変わるんよね。
家族にも食べてもらうことにした。
「これ、本当に作ったん?」
最初は半信半疑じゃったけど、一口食べると「ちゃんと梅干しじゃん!」と驚いとった。
その一言が本当に嬉しかった。
料理って、自分だけが満足するものじゃなく、家族がおいしいと言ってくれるからもっと楽しくなるんじゃろうね。
もちろん初挑戦じゃけぇ完璧とは言えんかった。
少し塩味が強いと感じるものもあれば、柔らかさが違うものもあった。
でも、それも全部手作りならでは。
工場で作ったように全部同じじゃないからこそ、一粒一粒に個性がある。
それがまた愛着につながるんよ。
初めて作って感じたことと来年への目標
今回梅干しを作って一番感じたこと。
それは、「もっと難しいと思い込んどった」ということ。
始める前は、
「失敗したらどうしよう。」
「カビが生えたら全部ダメになるんじゃない?」
「毎日何時間も世話をせんといけんの?」
そんなイメージばかり持っとった。
でも実際にやってみると、作業そのものは意外とシンプル。
一番時間がかかったのは待つこと。
梅が梅酢へ漬かるまで待つ。
赤しそが色付くまで待つ。
天気を見ながら土用干しの日を待つ。
完成を待つ。
この「待つ時間」が梅干し作りなんじゃと思った。
今の時代は何でも早い。
ネットで注文したら翌日に届く。
電子レンジなら数分でご飯が温まる。
動画も倍速で見る人が増えた。
そんな時代だからこそ、ゆっくり時間をかけて完成する梅干し作りは、とても新鮮じゃった。
毎朝瓶を見に行くのが日課になり、「今日はどうなっとるかな?」とワクワクする。
少しずつ変わっていく様子を見るだけでも楽しかった。
それと同時に、昔の人の知恵って本当にすごいと思った。
冷蔵庫もない時代に、食べ物を長く保存する方法を考え、それを何百年も受け継いできた。
便利な道具がなくても、工夫と経験で暮らしを豊かにしとったんじゃね。
実際に体験したからこそ、そのすごさが少し分かった気がする。
反省点ももちろんある。
もっと大きな瓶でも良かった。
梅をもう少し多く買えばよかった。
写真をもっとたくさん撮っておけばよかった。
途中経過を毎日記録しとけば、もっと思い出になったかもしれん。
でも、それは来年への楽しみ。
一回目で完璧を目指すより、「次はこうしてみよう。」と思えるくらいがちょうどええ。
来年は子どもと一緒にヘタ取りをしたり、赤しそをもんだり、家族みんなで作ってみたい。
食育にもなるし、「自分で作ったものを食べる」という経験は、お金では買えん価値があると思う。
最近は趣味を探しとる人も多いけど、梅干し作りは意外とおすすめ。
お金もそこまでかからんし、完成したあとも長く楽しめる。
何より、「自分で作った」という満足感は想像以上じゃった。
まとめ
人生で初めて挑戦した梅干し作り。
始める前は「難しそう」「失敗しそう」という不安ばかりじゃったけど、実際にやってみると、一つひとつの作業はとてもシンプルで、初心者でも十分楽しめるものじゃった。
もちろん時間はかかる。
でも、その時間こそが梅干し作りの魅力なんよね。
毎日少しずつ変化していく梅を眺める。
梅酢が上がった時の嬉しさ。
赤しそで真っ赤に染まる感動。
太陽の下で干される梅の香り。
そして完成した一粒を口へ入れた瞬間の達成感。
どれも市販の梅干しを買うだけでは味わえん体験じゃった。
もしこの記事を読んで、「ちょっとやってみようかな」と思った人がおったら、ぜひ挑戦してみてほしい。
特別な技術はいらん。
必要なのは梅と塩、少しの手間、そして完成を楽しみに待つ気持ちだけ。
完成した梅干しはもちろんおいしい。
でも、それ以上に「自分で作った」という思い出が、一番のごちそうになるはずです。
来年の梅の季節には、あなたも世界に一つだけの自家製梅干し作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。