金欠の救世主。安売りの鶏むね肉を大量買いして本気で食べ続けてみた
安売りの鶏むね肉を見ると、つい買ってしまうんよね。
あの値段であの量。しかも冷凍できる。
金欠の時には、もう救世主みたいに見える食材やと思う。
その日もそうやった。
スーパーの肉コーナーで、鶏むね肉が安い。
ほんまに安い。
思わず二度見するくらい安い。
「これ買わん理由ある?」ってくらいの値段で並んどって、気づいたらカゴに入れとった。
しかも一枚だけじゃ終わらん。
「どうせ冷凍できるし」
「たんぱく質も取れるし」
「しばらくこれで何とかなるやろ」
そんなこと考えながら、何枚も手に取る。
あの時の自分、ちょっと勝った気でおったと思う。
財布は苦しい。
でも、冷凍庫には食材が増える。
それだけで少し安心するんよね。
家に帰って、鶏むね肉を小分けにして冷凍していく。
ラップして、袋に入れて、平らにして。
冷凍庫の中に、ずらっと並ぶ鶏むね肉。
「これでしばらく戦える」
ほんまにそう思ったんよ。
でもな、現実はそんなに単純じゃなかった。
安い。
量もある。
たんぱく質も取れる。
そこまでは完璧。
でも、いざ食べ始めると出てくるんよね。
固い。
パサつく。
そして飽きる。
最初は「鶏むね肉最強やん」って思っとったのに、気づけば
「また鶏むねか…」
みたいな顔をしとる自分がおった。
でも、せっかく安く買って冷凍した食材。
ここで嫌になって雑に食べるのももったいない。
どうせなら、ちゃんと美味しくして、ちゃんと続けられる形にしたい。
そう思って、いろいろ試してみたんよね。
今回はそんな、安くて助かるけど、固いし飽きる鶏むね肉と本気で向き合ってみた話です。
安売りの鶏むね肉を大量に買って冷凍した時は、正直ちょっと勝った気がした
金欠の時って、不思議と“買えた日”がうれしいんよ。
好きなもんを好きなだけ買う、みたいな贅沢じゃない。
そうじゃなくて、ちゃんと数日分の食材を確保できたっていう安心感。
鶏むね肉の安売りは、まさにそれやった。
もも肉より安い。
牛や豚よりも安い。
しかもボリュームがある。
さらに冷凍できる。
ここまでそろっとると、もう節約民からしたらエース候補やん。
実際、その日は買い物しながらちょっと気分が上がっとった。
「これだけあれば、しばらく肉に困らん」
「たんぱく質も取れるし、体にもええやろ」
「下手したら今週の主役、全部これでいけるかもしれん」
そんな希望があった。
帰ってからも、仕分け作業はちょっと楽しいんよね。
一枚ずつラップして、冷凍用に分けて、日付書いたりして。
ちゃんと生活しとる感じがして、なんか少し気持ちが整う。
冷凍庫に肉がある。
それだけで人はだいぶ落ち着く。
少なくとも自分はそうやった。
しかも鶏むね肉って、筋トレ勢とか節約自炊勢にも人気あるやん。
“安い・高たんぱく・ヘルシー”って言われたら、そりゃ強そうに見える。
むしろ買わんほうが損な気すらしてくる。
でもな、買う時のテンションと、実際に毎日食べる時の気持ちは、ちょっと違うんよ。
冷凍庫にある時は頼もしい。
でも、いざ解凍して焼いてみたら、
「あれ、なんか思ったよりしんどいな…」
ってなる。
買った時の自分は、そこまで想像できてなかった。
安いから正義。
高たんぱくだから優秀。
そう思っとったんやけど、食べ続けるには別の問題があるんよね。
それが、鶏むね肉の難しいところやった。
でも実際は固いしパサつくし、同じ食べ方だとすぐ飽きた
最初の数回はまだいいんよ。
普通に焼いて、塩こしょうでもして食べれば「まあうまいな」で終わる。
安いし、肉やし、ご飯のおかずにはなる。
でもな。
それを何回もやると、だんだんしんどくなる。
火を入れすぎたら固い。
ちょっと気抜いたらパサつく。
口の中の水分持っていかれる感じもある。
しかも、あっさりしとる分、味の印象も単調になりやすい。
最初は「ヘルシーでええやん」と思っとったはずなのに、
数日すると「なんか修行みたいになってきたな…」ってなるんよね。
これ、鶏むね肉あるあるやと思う。
安い。
助かる。
でもそのまま雑に焼くだけやと、正直あんまりテンション上がらん。
金欠の時って、ただでさえ食事の楽しみが減りがちやのに、そこに“固くて飽きる肉”が続くと、気持ちまでしょんぼりしてくる。
しかも、冷凍しとるとまだ在庫もあるんよ。
一回食べて「もうええかな」って思っても、冷凍庫開けたらまだ何枚も待っとる。
あの静かな圧、なかなかすごい。
「おるな…まだおるな…」
ってなる。
もちろん鶏むね肉自体が悪いわけじゃないんよ。
問題は、こっちが雑に扱いすぎると、すぐ不機嫌になる食材ってことやと思う。
安いからって油断して、何も考えずそのまま焼く。
そしたらちゃんと固くなる。
ちゃんとパサつく。
ちゃんと飽きる。
むしろ、安いわりに繊細なんよね。
そこに気づいてから、考え方が変わった。
鶏むね肉は、
「安いから我慢して食うもん」
じゃなくて、
「ちゃんと下ごしらえして、ちゃんと変化をつけて付き合うもん」
なんやなって。
それがわかってから、ようやくこの食材との付き合い方が見えてきた気がした。
片栗粉と酒はやっぱり強かった。下ごしらえひとつで鶏むね肉はかなり変わる
で、ここからいろいろ試したんやけど、まず最初に言いたい。
片栗粉と酒、あれはやっぱり強い。
有名すぎて「はいはい、その方法ね」って思う人もおるかもしれんけど、実際やるとほんまに違う。
そぎ切りした鶏むね肉に、酒と片栗粉をまぶしておく。
それだけで、仕上がりがかなり変わる。
まず、パサつきにくい。
火が入っても表面が守られる感じがあるし、口当たりもやわらかい。
「え、同じ鶏むね肉?」って思うくらい、あの“モソモソ感”が減るんよ。
これ、最初やった時ちょっと感動した。
今までの自分、どんだけそのまま焼いて損しとったんやろって。
しかも、酒と片栗粉ってそこまで面倒でもない。
めちゃくちゃ特別な材料でもないし、家にあることも多い。
そのひと手間でここまで変わるなら、そりゃやったほうがええ。
あと、そぎ切りも大事やった。
分厚いまま焼くと、火を通すためにどうしても長く焼くことになって、そのぶん固くなりやすい。
でもそぎ切りなら火の通りも早いし、食べた時のあたりもやさしい。
同じ肉でも、切り方ひとつでだいぶ印象が変わる。
他にもいろいろ試したんよね。
塩をちょっと先に振って置くとか、
砂糖をほんの少し使うとか、
マヨネーズを下味に入れるとか、
下味冷凍しておくとか。
どれもそれぞれよかったけど、まず一番わかりやすかったんはやっぱり
酒+片栗粉+そぎ切り
この組み合わせやった。
それだけで、かなり“食べやすい鶏むね肉”に近づく。
ここで思ったんよ。
鶏むね肉って、素材そのもののポテンシャルよりも、
どう扱うかの差がデカすぎる食材やなって。
雑に焼けば、固い。
ちょっと手をかければ、ちゃんとおいしい。
この差が大きいけぇ、嫌いになる人もおれば、好きになる人もおるんやろうなと思う。
安い食材って、時々こういうことあるよね。
ただ安いだけじゃなくて、こちらの工夫をちゃんと返してくれるやつ。
鶏むね肉は、まさにそのタイプやった。
焼く、茹でる、揚げる、ほぐす。調理法を変えるだけで飽きにくさも全然違った
下ごしらえの大事さがわかってきたら、次は調理法を変えることがかなり重要やった。
これ、ほんまに大きい。
同じ鶏むね肉でも、
焼くのか、茹でるのか、揚げ焼きにするのか、ほぐして使うのかで、
ほとんど別の食材みたいになるんよね。
まず、焼く。
これは王道。
酒と片栗粉を使ってしっとり焼きにしたら、もう普通にうまい。
照り焼きっぽくしてもいいし、塩だれ系でもいいし、ポン酢でもいける。
ご飯のおかずとして一番わかりやすく強い。
次に、揚げ焼き。
完全な唐揚げじゃなくても、片栗粉まぶして少し多めの油で焼くだけで、だいぶ満足感が変わる。
表面カリッとして、中はちゃんとやわらかい。
「鶏むね肉ってこんなに“ごちそう感”出せるんや」って思う。
ちょっと手間はあるけど、これは飽き対策としてかなり優秀やった。
それから、茹でる。
これはよだれ鶏っぽくしたり、サラダチキンっぽくしたり、棒々鶏っぽくしたりできる。
茹でるとあっさり食べられるし、暑い日にもいける。
濃い味続きでちょっと疲れた時にも助かる。
さらに、ほぐす。
これもかなり強い。
一度火を通して裂いてしまえば、スープにも入れられるし、丼にもできるし、和え物にもできる。
見た目も食感も変わるけぇ、「また同じ鶏むねか…」感がかなり減るんよね。
親子丼にしてもええ。
スープに放り込んでもええ。
カレー粉で炒めてもええ。
味噌だれでも、にんにく醤油でも、ポン酢でも、ケチャップ系でも、案外いける。
つまり続けるコツは、
同じ素材を別物に見せること
なんよね。
これ、食費を抑えたい時にはかなり大事やと思う。
どんなに優秀な食材でも、毎回同じ顔で出てきたら飽きる。
逆に、味付けや調理法が変わるだけで、こっちの気分も変わる。
「今日は揚げ焼きか」
「今日はスープか」
「今日は丼でいけるな」
そうなると、ちょっと楽になる。
あと、全部を頑張りすぎんのも大事やった。
毎回完璧においしく作ろうとすると疲れる。
今日はちゃんとしっとり焼き。
明日はスープに放り込むだけ。
次は親子丼でちょっと楽する。
そのくらいでええんよね。
鶏むね肉生活を続けるには、
“うまさ”だけじゃなくて、楽さも必要やった。
そこまで含めてやっと、
「あ、これなら続けられるかも」
って思えた気がする。
まとめ
鶏むね肉生活を続けるコツは、“我慢して食う”じゃなく“変化をつける”ことやった
安売りの鶏むね肉を大量に買って、冷凍庫に並べた時。
あの時はほんまに、ちょっと勝った気でおった。
安い。
量がある。
冷凍できる。
たんぱく質も取れる。
完璧やん、って思った。
でも、実際に食べ続けるとなると、話は別やった。
固い。
パサつく。
同じ食べ方だと、びっくりするくらい飽きる。
正直、途中で
「これ、安いけど修行やな…」
って思った時もあった。
でも、そこで終わらんかったのがよかったんよね。
片栗粉と酒を使ってみたら変わった。
そぎ切りにしたら食感が変わった。
焼く、茹でる、揚げ焼き、ほぐすで印象が変わった。
味付けを変えるだけでも全然違った。
気づけば、最初はしんどかった鶏むね肉が、
ちゃんと頼れる存在になっとった。
結局、鶏むね肉生活を続けるコツは、
我慢して食べることじゃなくて、変化をつけること
やったんやと思う。
安いから選ぶ。
それは大事。
でも、安いからこそ、飽きずに続ける工夫もいる。
そこまでできてやっと、ほんまの意味で“救世主食材”になるんやなって思った。
今でも安売りの鶏むね肉を見ると、つい買いたくなる。
でも昔みたいに
「とりあえず焼けばええやろ」
とは思わん。
今はちゃんと知っとる。
鶏むね肉は、扱い方次第でかなり化ける。
そして金欠の時ほど、そういう食材はめちゃくちゃありがたい。